『どうする家康』
第8回【三河一揆でどうする!】
あらすじと感想
2023年の大河ドラマ・松本潤さん主演『どうする家康』第8回【三河一揆でどうする!】のあらすじと感想を書いています!
▼前回のあらすじと感想はこちら▼
『どうする家康』第8回「三河一揆でどうする!」あらすじ
【💨まもなく #どうする家康】
第8回「#三河一揆でどうする!」
[総合]午後8:00一向一揆に加え、家臣の裏切りが相次ぐ中、家康(#松本潤)は
半蔵(#山田孝之)を寺に潜入させる。
そこで半蔵が目にした空誓(#市川右團次)を補佐する、意外な“軍師”の正体とは…。https://t.co/nBpxxfRVNl pic.twitter.com/DuYfc4uKtK— 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) February 26, 2023
今回は家康の名前が「次郎三郎元信」だった頃の回想シーンから始まりました。
家康が人質として今川義元(野村萬斎)のところにいた頃ですね。
今は亡き義元と、孔子のお勉強をしているシーン。家康は10代前半くらいですかね。ドラマには出てきませんが、今川には太原雪斎(たいげんせっさい)という有能な僧侶がいて、人質だった家康に兵法をはじめ様々な教えを授けたと言われています。
ちなみに義元も雪斎の教育を受けて育ち、今川家の当主になった際には雪斎を軍師として迎えたとか。
雪斎って、家康の人生を語る上で結構重要な人物じゃない?戦国武将である家康に戦い方の基礎を教えた人でしょ?ドラマには出てきてないけど。
孔子とは💡
孔子は、古代中国に生まれた思想家・哲学者です。 人を愛することを基本とする「仁(じん)」と、外見的な秩序を意味する「礼(れい)」を重視した教えを説き、後に「儒学(じゅがく)」「儒教」の始祖と呼ばれました。 彼の名言をまとめた「論語」は、中国だけではなく、日本や韓国にも大きな影響を与えています。
良い教育のおかげか、家康には策士のイメージがありますよね。今のところ全然そんな感じがしませんが。いつもどうしようどうしようばかりで💦
三河一向一揆
さて、一向宗の寺から強引に年貢を徴収し、本證寺の住職・空誓上人(市川右團次)から仏敵と認定されてしまった家康。
三河の一向衆 vs 家康軍の全面戦争勃発です。
宗教には触るなと言われていたのに、勝手なことをして家臣たちから叱られる家康。
家臣たち自身も、その身内にも一向宗徒は多いみたいですね。戦になると知り、側近以外の家臣たちが続々と一向宗側についてしまいます。寺内町で家康のことをぶん殴った渡辺半蔵守綱(木村昴)もその一人。「槍の半蔵」と呼ばれるジャイアンの人です。
寺を攻めたらバチが当たるのではと嫌がる家臣もいる中、榊原小平太(杉野遥亮)はやる気満々。むしろバチを欲しがっていますw 寺で修行していたくせにw
早速本證寺に攻め入るも、惨敗✖
武装しているとはいえ、向こうはただの宗教団体なのになんで…。
もしや空誓には有能な軍師がついているのでは…?だとしたらそれは誰なのか。
いつも名前を間違われる夏目広次(甲本雅裕)は、自分の部下が一向宗側についてしまったようです。上司を討つことはできない…と部下が自害するところを目の当たりにしてしまい、憔悴しきっています。空誓は家康の首を取りたがっているわけではない、ただ今まで通り不入の権を認めてほしいだけなのだから、何もなかったことにしてくれないか、と家康に懇願しますが、家康も今さら後へは引けません。
しかし瀬名(有村架純)も戦は嫌だと言っています。空誓に謝ればいいのにと言ったら、家康に「バカ」と言われてしまいました。去り際に言い返す瀬名。
家康が急に一向宗から年貢の取り立てを始めた理由が、瀬名が寺内町で楽しそうに踊っていたのが面白くなかったからにしか見えないので、このバカップル!と言いたくなります。
一向宗側には吉良義昭と松平昌久もついていました。吉良さんって生きてたんだ!てっきり3話で城を燃やされた時に死んだと思っていました😅
この二人だけではなく、岡崎城の周りの主要な武将たちも次々に謀反。三河は泥沼の内戦状態に。
家康「一生懸命頑張ってるのに、なんでみんなワシを裏切るのじゃ!」
人望…(-_-)
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もう手段は選んでいられない
本證寺の巫女たちが岡崎の城下に入り込んで、家康の家臣たちに離反を呼びかける吉良からの手紙を渡しています。
前回もちょっと触れましたが、どうやらこの巫女さんたちはただの巫女ではなく、くノ一(女忍者)らしいんですね。だから敵の城下に忍び込めるのだと思います。
この調略により、家康にいつも名前を間違えられていた夏目広次が離反。
「何故じゃ…」って、いつも名前を間違えるからだよ。こんな場面でも間違えるの?失礼すぎる~💢 部下たちと討ち合わなければならない夏目さんの苦悩も伝わってきたし、寝返っても仕方ないと思ってしまいました。
家康「どうすればええんじゃ…わしはどうすればええんじゃ!!」
もう手段は選んでいられない、ということで、服部半蔵(山田孝之)と女大鼠(松本まりか)を本證寺に潜入させ、空誓を暗殺することに。
死人のふりをして時を待つ半蔵たち。いよいよ空誓が登場し、毒矢かなんか狙いを定めますが、軍師に阻まれ失敗。やっぱり軍師いた~って感じですかね。
次は家康自らが出陣することに。
寺側に寝返った者たちも、家康の姿を見ればさすがに改心するのでは…という狙いです。
北側から攻めれば敵も手薄だと言う長吉に従い本證寺に入りましたが、狙ったように上から撃たれ、倒れ込む家康。弾は兜に当たったので大丈夫だったけど。
長吉というのは、前回お忍びで寺内町へ行った家康たちを案内してくれた吃音の家臣ですね。
朦朧とする意識の中、家康は今川義元の言葉を思い出します。
この国の主は、民たちである。彼らが汗水垂らして得た米で、我らは生きている。我らは民に生かしてもらっておるのじゃ。民に見放された時こそ、我らは死ぬのじゃ。
その名もなき民たちに取り囲まれ、刺し殺されそうになる家康。
絶体絶命の家康を、身を挺して守ったのは長吉でした。
「お気をつけなされ。裏切り者はまだ近しいご家臣にも…」と言い残して息を引き取った長吉。
どうせなら裏切り者の名前も教えてくれ…!
しかも長吉は家康を罠にはめたと懺悔していました。狙いやすいところに誘導してしまったんですね。でも良心の呵責に耐え切れず、最期は家康を守って死にました。
「裏切り者が近くにいる」という長吉の言葉で疑心暗鬼になってしまった家康。近しい家臣たちが誰も彼も怪しく見えます。
そこへ服部半蔵が戻ってきました。そして空誓に仕える軍師の名を継げます。
本多正信(松山ケンイチ)!!
え~~家康を撃ったのも正信だったの~
前回「織田から金を借りればいい」と言い、今回は足をくじいて(フリをして)戦には不参加だったイカサマ師です。
『どうする家康』第8回 感想
長吉が言っていた裏切り者は本多正信だったってことでいいのかな。
一向一揆側についた武将たちを調べてみると、家康の側近の身内がたくさんいて、家康の立場になったらほんとにいつ誰に裏切られるかわからなくて震えます。
今回は半蔵と女大鼠が良かった~。
空誓を狙う時の緊迫感と、家康に怒られる時のコメディー感が。家康に「遅い!!」と怒られた時、女大鼠に睨まれてた半蔵が可愛かったですw
反対に、主人公である家康にはイライラしかしないんですけど!
夏目広次の名前をいつも間違えるのも笑えないし、一生懸命頑張ってるとか自分で言っちゃうし、本当に後に天下を統一する武将に成長するのですか?
あの偉そうなだけの殿様の姿を見たからって、裏切った家臣が改心するとも思えません。(長吉がそうだったという史料があるみたい。家康は長吉を手厚く葬ったのだとか)
でも長吉って前回出てきたばかりでまだ愛着湧くほどのキャラじゃないから、う~んって感じでした。もうちょっと前から家康に忠実なところとか、一向宗側につくときの苦悩とかその後の葛藤とかあったら良かったのかな。役者さんの表情は良かった!
とにかく主人公なので家康をもうちょっとかっこよく描いてほしいですね。普段はヘタレでもいいけど、いざという時の強さみたいなものがまだ感じられません。
名もなき民の一人からすると、家臣や民のことを本当に考えているところを見せてほしいです。(前回名前に「家」を入れたところで考えていたか…と思ったけど、瀬名の一言で決めた感じだったし、なんか違う)
太守様(今川義元)の「この国の主は民」という言葉の意味、ほんとにわかってんのか?!って肩を揺さぶって問い詰めたい。前回本證寺にお忍びした時に、下々の者が本当に苦しい生活をしてるってこと肌で感じたんじゃないのかい?
いつまでたっても「でもでもだって」。
でもまだ8話。家康もまだ二十歳前後なので、これからの成長に期待します。