あらすじ・感想

『どうする家康』第14回【金ヶ崎でどうする!】あらすじと感想|伝説の小豆袋擬人化の回

『どうする家康』
第14回【金ヶ崎でどうする!】
あらすじと感想

2023年の大河ドラマ・松本潤さん主演『どうする家康』第14回【金ヶ崎でどうする!】のあらすじと感想を書いています!

▼前回のあらすじと感想はこちら▼

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『どうする家康』第14回「金ヶ崎でどうする!」登場人物

  • 徳川家康とその家臣たち
  • 織田信長、明智光秀、木下藤吉郎、柴田勝家
  • 阿月(あづき)・・・伊東葵
  • 浅井長政・・・大貫勇輔
  • お市の方・・・北川景子

 

『どうする家康』第14回「金ヶ崎でどうする!」あらすじ

今回は1570年(元亀元年)に起こった「金ヶ崎の戦い」のお話ですね。→Wikipedia「金ヶ崎の戦い」

前回、家康が上洛した際に会ったお市の方の侍女・阿月。彼女が今回の主人公✨です。(実在の人物ではありませんが)

阿月は敦賀・金ヶ崎の出身で、走るのが得意な子供だったようです。(回想シーンより)

さて。家康は、信長率いる幕府軍とともに越前 朝倉征伐のため北上。朝倉義景を追い詰めます。

敦賀・金ヶ崎城

信長をはじめ、明智光秀、柴田勝家、木下藤吉郎などが集まり宴会が開かれています。もちろん家康も。

左衛門尉によるえびすくい🦐は、我が家の小学生たちには大変ウケが良いです。今回はカニ🦀も出てきましたしね。信長が笑うまでの間は怖かったですがw




4月27日

北近江の小谷城では、夫・浅井長政が兄・信長を裏切るという苦しい立場に立たされたお市の方が、小豆袋の中に「おひき候へ いち」と書いた紙を入れ、金ヶ崎の家康に知らせようとしていましたが、家臣にバレてしまいました。

お市は家康に助けてもらった過去があるので、今度は家康を助けたいと思っているようです。お市の思いを知った阿月は、金ヶ崎まで約40キロの道のりを走って直接伝えに行くことに。

序盤で浅井の家臣に見つかり川に突き落とされますが、負けずに走り続ける阿月。

【お市の小豆袋の逸話】

浅井長政の裏切りを知ったお市の方が、陣中見舞いにと袋の両端を縛った小豆袋を信長に送り、兄上はこの小豆のように両側を塞がれている(狙われている)という危機を伝えたことが逸話として残っています。

この頃の武将の妻というものは、婚家の様子を実家に伝えるという役割もあったようです。それが当たり前なら、長政の謀反を市が信長に伝えるのはわかりますが、長政は市に本当のことを言うのかな…と思わないでもありません。

ただ、金ヶ崎の戦いが起こった1570年に初、そして1573年に江が産まれているので、夫婦仲は良かったため長政は市に気を許していたと見ることもできるのでしょうか。市が小豆袋で夫の謀反を伝えたという逸話自体、作り話の可能性が高そうなので何とも言えないですけどね。

それにしてもこの時代、男性も次から次へと戦で大変だし、それに振り回される女性や一般市民たちも可哀想。誰得の時代なんでしょうね…。まぁ、命の危険はないにしても、今も似たようなもんかぁ。

上の地図でも分かるとおり、信長がいる金ヶ崎城というのは後ろが海なので、挟み撃ちされたら逃げ場がないんですね。

北から朝倉軍、南から浅井軍が向かってきているということで、もし浅井と朝倉が裏で手を組んでいたらヤバイのでは…と閃く家康軍。朝倉が籠城しないで進軍してくるのもなんか変だしね?って感じなのでしょうか。

浅井長政のことを「心によどみのない実直な御仁」だと言う家康。でもだからこそ裏切ることもありえるのでは、と石川数正。

信長があのバカ殿(足利義昭)を崇め奉っているのは、おだてておけば思い通りに動かせるからであり、目的は将軍を操って天下を自分の物にすること。長政はそれを見抜いているからこそ裏切るのではないかと。

長政が信長を裏切った本当の理由はよくわかっていないようですけどね。浅井家と朝倉家の繋がりが深かったということもあるようですし。

長政の裏切りに、小豆袋(ドラマでは阿月)がなくても気づけたんだ…?と思いました。

でも家康が信長にそれを告げ、一度引いた方が良いのではと進言しても全然相手にされません。

信長は可愛がっている義弟が自分を裏切るとは、夢にも思っていなかったんですね。

けれど家康も引きませんでした。いつの間に言い返せるようになったの?

家康「お前の心のうちなどわかるものか!!ふざけるな、あほたわけ!!

信長「😲→😠→😭

最後に「身を案じているだけじゃ!!」と言ったけれども、信長を怒らせてしまいました。

白兎に反抗された信長😂

信長に追い出された後、家臣たちに「どうしてもっと早く止めてくれなかったんじゃ!わしはもうおしまいじゃ!」と泣きつく家康。

でも信長の機嫌が良いのは家康がいるときだけなんですね。だから引き続きお供してほしいと、柴田勝家が言ってきました。💗ツンデレ💗

4月28日

夜明け前。浅井軍がもうすぐ金ヶ崎へ到着。

阿月もなんとか近くまで来ていました。捨て身で山の中を走ってきたのでもうボロボロ、それでも走り続ける阿月。

実は阿月、16歳の頃に身売りされ、逃げ出して忍び込んだ屋敷でお市に救われて侍女になっていたのでした。前回も市に金平糖を食べさせてもらうなど、ずいぶん優しくしてもらっていたみたいですよね。

徳川の陣営に辿り着いた阿月は家康の元へ運ばれ「おひき…候え…」と言い残し力尽きてしまいます。

お市の侍女が命を懸けて小谷城から走ってきたとあっては、さすがの信長も長政の謀反を認め、撤退せざるを得ません。

その「しんがり(殿)」を任された藤吉郎は発狂。家康に泣きつきます(というか脅したというか)。

「しんがり」とは

後退する部隊の中で最後尾の箇所を担当する部隊。

敵の追撃を阻止し、本隊の後退を掩護することが目的である。そのため本隊から支援や援軍を受けることもできず、限られた戦力で敵の追撃を食い止めなければならない最も危険な任務であった。このため古来より武芸・人格に優れた武将が務める大役とされてきた。

Wikipediaより

(この時のしんがりの決め方、誰がしんがりを務めたのかは諸説あるようです)

とにかく家康は、金ヶ崎で浅井・朝倉の2万5千の軍を迎え撃ち、信長が逃げる時間を稼がねばならないことに!




『どうする家康』第14回 感想

今回もぽっと出の登場人物の回想シーンで「実はこの二人にはこんな絆が!」というのをいきなり見せられるというお決まりの手法ではあったのですが、阿月役の伊東葵さんの健気な演技が素晴らしくて、満身創痍の阿月が金ヶ崎の海を見下ろしているシーンは胸にくるものがありました。(海の音も良かった)

川に落とされてからの40キロですからね…。

阿月が命を懸けた「逃げて」の伝言が信長に伝わって良かったです。

でも信長に逃げられ、お市の侍女だった阿月が消えているということで市が疑われないか心配です。そもそも一度手紙作戦が失敗して、市も「男なら切腹もの」だと言っていましたが、女だとお咎めなしなんですね。

小豆袋の逸話が阿月という人間になっていたのが、SNSで「小豆袋の擬人化」と言われているのを見て笑ってしまいました。

阿月ちゃん、可愛かった。亡くなったのを知ったら、お市の方はさぞ悲しむだろうと思うと辛いです。

 

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