『どうする家康』
あらすじと感想
2023年の大河ドラマ・松本潤さん主演『どうする家康』第19回【お手付きしてどうする!】のあらすじと感想を書いています!
▼前回のあらすじと感想はこちら▼
『どうする家康』第19回「お手付きしてどうする!」主な登場人物
()は1573年4月当時のおおよその年齢です。家康の年齢は公式サイトを参考にしています。
- 徳川家康(32)・・・松本潤
- 瀬名(34くらい)・・・有村架純
- 松平信康(14)・・・細田佳央太【家康の息子】
- 亀姫(13)・・・當真あみ【家康の娘】
- 五徳(14)・・・久保史緒里【信康の妻・信長の娘】
- 武田信玄(52)・・・阿部寛
- 武田四郎勝頼(27)・・・眞栄田郷敦
- 織田信長(39)・・・岡田准一
- 羽柴秀吉(36)・・・ムロツヨシ
- お市の方(26)・・・北川景子
- 足利義昭(37)・・・古田新太
- お万の方(25)・・・松井玲奈
『どうする家康』第19回「お手付きしてどうする!」あらすじ
【💨まもなく #どうする家康】
第19回「#お手付きしてどうする!」
[総合] 午後8:00
「大変な戦を生き延びられたのですから…」
神秘的で妖艶な魅力が漂う
美しい侍女・お万。信玄との激戦で疲れた家康の心の隙間に入り込み…#お万 #松井玲奈https://t.co/rhbEvCZg0r pic.twitter.com/PpL4y6Cl8d
— 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) May 21, 2023
元亀4年(1573年)4月12日 信州駒場にて
信玄「黄泉にて 見守るぅぅぅー……」
武田信玄、死す
「3年は秘するように」との遺言でしたが、その死は瞬く間に各地を駆け巡りました。
京・山城槇島城では、織田信長が足利義昭を追放。やっぱりこの二人、決裂していたようです(歴史に詳しくないので察することしかできないw)。明智光秀もこの時から信長の家臣になったんですね。
信長は続いて浅井長政征伐へ(小谷城の戦い)。お市の方と浅井三姉妹は織田家に引き取られることとなりました。
この戦いで指揮官を務めた木下藤吉郎改め羽柴秀吉が気持ち悪かったですね…。ムロツヨシさんは好きなのに、この秀吉はキツイです。ホントに「気安く触るな、猿!!」ですよ。
その頃家康はというと。
三方ヶ原での敗戦がトラウマになってしまったのか、なんだか気力が出ないと言って風呂に入っていました。
風呂といってもこの頃の風呂は蒸し風呂なんですね。サウナ小屋みたいなところで、お万の方という侍女に髪を梳いてもらっています。
お万の方の前髪はあれは今流行りのシースルーバングですよねw
戦国時代にも流行ってたんですかね。汗ばんでいる感じをより演出するためだとしたらキモチワルイですね。
幾度となく風呂で髪を梳いてもらっているうちになんと!お万との間に子供が出来てしまいました。
当時、側室というのは正室の管理下にありました。正室には側室を選ぶ権利があったんですね。殿が誰彼構わず子を成してしまうと後継争いに関わってきますし、瀬名も言っていたとおり、今回のようなことは信康や亀の立場を危うくすることにもなりかねません。
そう考えるとドラマのお万はめちゃくちゃ図々しいというか図太いというか強かというか。実家が燃えてしまってもう捨て身だったのでしょうか…。おまけにもともとは築山で瀬名に仕えていた侍女らしいです。
でも側室が当たり前な時代に、瀬名は家康を浜松で一人にしていたわけですからね。手当たり次第がダメならちゃんとしとかないと…。(当時の倫理観にはついていけませんが)
とにかく側室と認められていない女性に子供ができたことは由々しき事態なので、家康は数正と左衛門尉にも怒られたし、家臣たちには陰でめっちゃ笑われていました。情けない殿…😓 服部半蔵は陰でもなく殿の前で吹き出しちゃってたし…
怒り心頭で浜松にやってきた瀬名。とりあえずお万は浜松城から追い出します。
ここで瀬名がお万を折檻したという逸話もあるようですが、ドラマでは強かなお万は自ら罰を受けようと演出することで、折檻を回避。
これは良いのですが、その後なぜかお万が瀬名に講釈を垂れていました。
お万「私は殿が落ち込んでいたから慰めてあげただけ。それが欲しいものを手に入れるための女の戦い方。政治も女がやればきっと男にはできないことができるはず。お方様ならきっとできるよ☆(意訳)」
瀬名「……」
ちなみにこの時お万が妊娠した子(結城秀康)は、有能な人物だったようです。それならお万ももっと聡明な女性に描いてほしかったですね。ただただ狡猾で下品な女だった。せっかく松井玲奈さんだったのに。
瀬名は家康に「そばにいてほしい」と言われたにもかかわらず、信康と五徳が心配だからと断っていました。その二人からは邪魔者扱いされていましたけど…。
そんな瀬名と信康を虎視眈々と狙っているのは、三河を手に入れると意気込んでいる武田勝頼です。
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前回描かれた三方ヶ原の敗戦では家康に関する二つの逸話があり、最後にちょろっと触れられていました。
一つ目。
徳川家康が三方ヶ原の戦いで武田信玄の軍に敗れた際、敗走の途中でこの近辺の茶屋で小豆餅を食べたとする伝説に由来する。この逸話にはさらに続きがある。家康が小豆餅を食べている時に武田軍が追ってきたため、家康は代金を払わずに馬に乗って逃げた。しかし茶屋の老婆が走って家康を追いかけ、やっと追いついて家康に代金を支払わせた。
↑ドラマでは団子になってました。
もう一つ。
遠江の民「家康はな、信玄が恐ろしくて馬上で糞漏らして。焼き味噌だって誤魔化したんだぞ」
ホントなら馬が可哀想…。
『どうする家康』第19回 感想
お風呂のシーンもうちょっと素敵にできなかったのかな。(何度もしつこいし)
家康が全然癒されてるように見えなかったし(むしろ怯えてたw)、お万に取って食われたようにしか見えませんでした。それで良いのだとしたら家康情けなさすぎ…
跡取り問題とかややこしくなるから勝手にお手付きしちゃダメってのはわかるけれど、家臣たちにあんな笑われなきゃいけないような出来事にも思えないのですが。
前回の側室オーディションもそうだったけど、側室って茶化すところなのでしょうか。謎。
なーにが「政もおなごがやればよいのです」。
こういう回を作ることが女性を馬鹿にしているって感じがします。
秀忠もまだ生まれていないし、またこういう回があるのかな。別に側室が妊娠する回があってもいいんですよ。でもこんなに時間を割いて茶化してやること?金ヶ崎も一言坂も省いたのに。瀬名が浜松に来て、家臣たちの前で家康を追いかけて物を投げつけるとかも…。ただ嫉妬して怒ってるようにしか見えなかったし。
しかもお万が瀬名の侍女だったなら今まで出てきてても良いのに。家康と瀬名の間でお万だって苦悩したかもしれないのに。ぽっと出てきて1話でさよならって、せっかくの長編ドラマなのにもったいない気がします。
信玄の死、そして前回の夏目広次が残した余韻がすべて消えました。