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『どうする家康』第9回【守るべきもの】あらすじと感想|ネタバレ

『どうする家康』
第9回【守るべきもの】
あらすじと感想

2023年の大河ドラマ・松本潤さん主演『どうする家康』第9回【守るべきもの】のあらすじと感想を書いています!

▼前回のあらすじと感想はこちら▼

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『どうする家康』第9回「守るべきもの」あらすじ

本多正信が一向一揆側についた理由

前回一揆側の軍師になっていたことが発覚した本多正信(松山ケンイチ)

9話の最初のシーンは正信が子供だった頃の回想ですね。

弥八郎=本多正信

です。Wikipediaによると、弥八郎というのは、仮名(けみょう)といって、本名で呼ばれることを避けるために使われた通称です。幼名や初名とはまた違うんですかね。ややこしい。

正信の幼なじみの女の子・お玉の家に物取り(泥棒)が入り両親は殺され、お玉は連れ去られました。

そのことを思い出している現在の正信。

8年前、正信と色男・大久保忠世(小手伸也)は、あえて盗賊に盗みを働かせて後をつけ、その根城を一網打尽にしたことがありました。

その時に怪我を負わせた一人の遊び女。その口元には見覚えのほくろが…。そうです。お玉です。

さらわれ、売られたお玉は寺内町で遊び女になっていたのですね。

お玉だと気づいた正信は何とか彼女を助けたいと思いますが、お玉は「この世は苦しみばかり…。早う仏様のもとに行きたい。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」と繰り返します。

やがて亡くなったお玉の手を握り、「南無阿弥陀仏」を唱える正信。

正信が一揆側についたのは、このことがあったから…。仏にすがる民たちにお玉の姿が重なり、家康への怒りにも繋がっていったのでしょうね…。

家康を裏切った本多正信は、三河一向一揆の後にどうなったのか

↑この記事を読むと、史実では一向宗だから裏切ったというわけでもないのかもしれませんけどね。

家康・覚醒

多くの家臣に裏切られ、大ピンチな家康。

石川数正(松重豊)や酒井忠次(大森南朋)などの重臣まで、吉良からの手紙をすぐさま破れない有様。

戦の道筋をはっきりと示さない家康に、家臣たちの士気も明らかに下がっています。

それどころか、どうしたらいいのかわかんなくなっちゃって部屋に閉じこもっている家康…(-_-)

そんな家康に喝を入れたのはじい(イッセー尾形)でした。じい、竹千代たちに慕われてるw

じいによると、家康の祖父も父も、信用する家臣の裏切りで死んでいるんですね。

  • 松平清康(家康の祖父)
    家臣の阿部正豊に斬り殺される。享年25。(森山崩れ)
  • 松平広忠(家康の父)
    岩松八弥に斬り殺されたという説がある。

じいは家康に二つの道を示します。一つはそれでも家臣を信じること。主君が家臣を信じなければ、家臣も主君を信じることはできないと。

もう一つは謀反の疑いが少しでもある者を片っ端から一人残らず殺すこと。

殺す方を選ぶならまずワシから…。と言って去って行くじい。

そう言われたら家康が取るべき道は一つです。家臣を信じること。

覚醒した家康は「ついてこい!!」と家臣たちの前で高らかに宣言。数正たちは吉良からの手紙を破り捨てる決心がつきました。(いつも思うけど「ヘタレ→覚醒」の変化が急すぎるような。普段からもうちょっと頼れるとこも出しといてほしい。私だったらまだ吉良からの手紙破れないw)

家康軍は敵を次々に制圧。追い詰められる一揆側。

そんな中、ついに信長が「そろそろ一揆をどうにかしろ、寺と和睦しろ」と通達してきました。遣わされて来たのは家康の伯父・水野信元(寺島進)です。

信元は「寺を全て元通りに戻すといって手打ちにしろ」と言っています。

三河一向一揆終結

家康から和睦の申し入れがあったと話している本證寺の空誓上人(市川右團次)。しかし仲介人が水野信元だと聞き、正信はこれをだと見抜きます。和議を結んで兵を取り上げ、一揆を鎮めたあと丸裸になった寺を潰す気だと。

でも空誓上人は傷ついた子供たちに「もっと戦え」とは言えず、罠かもしれないと思いながらも和睦を受け入れることに。

一応、家康に「わしの目を見て、寺は必ず元通りにするとおっしゃってくださらんか」と良心に訴えかけます。

「寺は元通りにいたす」と目を見て言った家康だけど、だけどね…。

破壊し尽くされた寺で戦後処理をしている家康。やっちゃった…

寺は破壊したけれど、裏切った家臣たちには寛大な措置取りました。夏目広次も許されます。(名前覚えられるやんけ)

渡辺守綱(ジャイアン)はどうなったのかな…。

ちなみに空誓は逃げ延び、長生きしたようですよ。ここで驚愕の事実。この時の空誓、なんと!19歳!😲

うっそだっろ…

ちなみに家康は21歳、正信は25歳くらいです。

本多正信は三河追放

でも正信は死罪を覚悟していたのでしょう。最後に殿のことを「お前」と呼び、正論をぶちかまします。

毎日たらふく飯を食べ、妻子のために戦を起こすようなお前には、阿弥陀仏にすがっている者たちの気持ちはわからない。

仏にすがるのは現世が苦しい、生きているのがつらいから。お前が民を楽にしてやれるのならそんな必要はない。そのために民はお前にたらふく米を食わせているんじゃ。

お前はそれをせずに民から救いの場を奪うとは何事じゃこの大たわけが!!

正信に言われて、「とうに悔いておる、ずっと悔いおるぅ」と泣く家康。泣き虫すぎるーーー(´Д`;)

「だけどこの国を立て直さなければならない。そのために過ちを全て引き受け、前へ進む!」( ー`дー´)キリッ

そんな家康を見て、正信は去る前に知恵を授けました。

寺を元に戻すと約定を交わしたのに、潰しちゃったので、言い訳をしなくてはいけませんから。

正信「寺があった場所は、元の元は野原なり。元の野っ原にもど~す!」

てことで一件落着☆

後日談

家康の「厭離穢土欣求浄土(おんりえど ごんぐじょうど)」の御旗が出来ました。

守るべきものは民と家臣たち。汚れたこの世を浄土に。荷が重くて泣いちゃう家康w

大丈夫かよ~!(´Д`;)

さて。一揆側が優勢だった時には松平昌久にすり寄っていた千代。

その正体は望月千代でした。

望月千代女(もちづき ちよじょ または ちよめ)

戦国時代における信濃巫の巫女頭(歩き巫女)とされる人物。

くノ一として武田家のために各地で情報収集を行ったという説もある。

千代は一揆側の負けを察していち早く本證寺から逃げ出し、甲斐の武田信玄(阿部寛)のところへ。家康のことを「知る限り最も肝の小さい将だけど、そのことを己自身がよくわかっている面白きお方」だと報告していました。




『どうする家康』第9回 感想

家康三大危機の一つと言われる「三河一向一揆」が終結しましたね。

三河を去ることになった本多正信ですが、その後、大久保忠世(色男)のとりなしで家臣として戻ってくるようです。

色男とは8年前に一緒に仕事をしているシーンが出てきましたしね。そういえば瀬名奪還作戦の時に正信を連れてきたのも色男でした。

お玉は創作でしょうが、家康の家臣である正信と幼なじみということは、ある程度の身分の女性だったのかな。それが泥棒に連れ去られ、身売りされ遊女に身を落としてしまった…。正信に今の姿を見られた、その時のお玉の気持ちを考えると辛いですね…。

仏にすがらなければ生きていけないほど現世が辛い。グサッと来ました。

今もあんまり変わってませんね。家康があまりにもヘタレなので、正信というか一揆側を応援してしまいました。一国の主が、どうしたらいいかわからなくて部屋に閉じこもるってどういうこと?そりゃあ石川数正だって見捨てたくなるわ!

ここで一揆側が勝っていたらどうなってたかな。信長に潰されるか。

家康は反省した者は許したそうですが、信長は皆殺しにしたそうです。

宗教団体が日本を率いる世界線を想像したけれど、ふと、現代にそういう国があることに気づきました。

歴史は繋がっている…ということを実感した9話でした。

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