ドラマ『元彼の遺言状』
第3話
あらすじと感想
ドラマ『元彼の遺言状』第3話のあらすじと感想を書いています。
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ドラマ『元彼の遺言状』第3話 あらすじ
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麗子（綾瀬はるか）は、引き継いだ『暮らしの法律事務所』の雑用係として篠田（大泉洋）を住まわせる。だが、肝心の仕事の依頼は、離婚調停の相談など、金にならない案件ばかりだった。
そんな折、麗子のもとへ“武田信玄”を名乗る男から依頼の電話が入り、殺人事件があった秋須坂町の進藤不動産へと向かう。殺されたのは進藤不動産社長の進藤昌夫（画大）。弁護士が来るまで何も話さないと言い張り、座っていたのが黒丑益也（望月歩）という青年だった。黒丑は、ホストクラブ『戦国』で武田信玄という源氏名で働いているらしい。
黒丑は、３ヵ月前に自宅に訪ねてきた進藤から、立ち退きを持ちかけられたという。だが１ヵ月前にもう一度やってきた進藤は、まるで人が変わったように、「ここは自分の物だから1ヵ月以内に出て行け」と言い出したらしい。黒丑は、交渉するために進藤に会いに来たら彼が死んでおり、すぐに警察に連絡した、と主張していた。
別の日、麗子のもとへ事務所の開業祝いを持って紗英（関水渚）が訪ねてきて……。
【以下ネタバレ】
紗英が東京にやってきたのは、株主となっている常國建設の新事業お披露目パーティーに出席するためでした。
その新事業というのは、事件が起こった秋須坂商店街を潰してショッピングモールを建てるという再開発計画だったんですね～。
その辺一体の土地を持っていた不動産屋の進藤は、黒丑を含めた土地の住人たちに立退きを迫っていました。
しかし、黒丑にはどうしても家を手放したくない理由があったのです。今はバラバラになっている家族（父・母・弟）とまた一緒に暮らしたい…。「そのためにホストになった」ってのはよく意味がわからんけども。
常國建設へ出向き、揺さぶりをかける麗子。
立退きを迫る進藤の態度が急に厳しくなったのは、常國建設が何か手荒な方法を使ったのでは？商店街では立退きに反対する声も多く、団結した彼らに集団訴訟を起こされたら？
麗子は、自分には住民たちを一斉に立ち退かせる秘策があると言います。
不動産屋殺人事件が起こった時、近くでボヤ騒ぎもあったのですが、地域の水道管が老朽化し消火活動に支障をきたしていました。行政も水道管の修繕工事を検討していますが、着手するのは15年後になるのだとか。自分たちの地域の水道管がそんな状態だと知れば、住民たちは立退きに応じるに違いない…
立退き1軒につき1000万円の報酬だとすると、全部成功したら4億円以上に。笑いが止まらない麗子ｗ
一方、不動産屋殺人の捜査を担当する刑事・橘五郎（勝村政信）によると、現場にあった賃貸借契約書のファイルには黒丑の指紋がついており、その中に黒丑家の賃貸借契約書はなかったそうです。
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篠田とともに黒丑の自宅を訪ねる麗子。
篠田は、黒丑家の庭に咲く白いツツジの一部だけが赤い花をつけていることに目を留めます。
黒丑は留守のようなので、庭いじりをしていた隣人の尾形に話を聞くことに。
尾形は大学の研究者で、妻は脳梗塞で倒れた父の介護のために離れて暮らしているといいます。
尾形によると黒丑の家族は父親と母親ですが、母親は昔に亡くなっており、“その筋”の父親も数年前から見かけていないようです。弟に至っては存在すらしていませんでした。「もう一度家族で暮らしたい」と言っていた黒丑の話は嘘だったのです。
黒丑が家を手放したくない本当の理由とは？
アガサ・クリスティーの推理小説『そして誰もいなくなった』を例に挙げ、事件は「秋須坂」という地名にちなんでいると推理する篠田。
「秋」→火（ひ）→火事
「須」→頁（おおがい）→人の頭→進藤は頭を殴られて殺された
「坂」→土（つち）→黒丑の庭に咲いているツツジの色が変わったのは土の成分のせい→何かが埋まっている？←黒丑が家を手放したくない本当の理由？
その後、暇だからと事務所にやってきた紗英により、火事の現場に“ある人物”がいたことが判明します。
その夜、立退きが避けられないことを知った黒丑は、自宅の庭を掘り返していました。
篠田は黒丑が父親を殺して庭に埋めたのだと思っていたようですが、庭からは何も出てきませんでした。
黒丑と篠田を連れて、尾形が教鞭をとっている大学へ行く麗子。
構内にはツツジが咲いている箇所が。白いツツジの中で一部の花が赤くなっていますが、尾形によるとこれは遺伝の問題で、土の成分は関係ないそうです。
つまり、黒丑の庭のツツジも土の成分で赤くなったのではありませんでした。
講義を終えた尾形に、火事の現場写真に尾形が写っていたことを告げる篠田。実は尾形、殺された進藤が再開発反対派のリーダーの店に火をつけるところを目撃していたのです。
立退きたくなかった尾形は、放火のことを黙っている代わりに自分の家だけは立ち退かなくても済むよう進藤に交渉しようとしましたが、失敗。進藤を殺害します。
尾形の土地はもともと妻の実家で、借主は妻の父でした。そのため進藤は尾形ではなく、妻の父と立退きの話をさせろと迫っていたのでした。
しかし妻の父はいません。尾形は脳梗塞で倒れて妻が看病していると言っていましたが、麗子が調べたところ、どこにもそんな記録はありませんでした。
もうおわかりですね。尾形は妻と妻の父を殺し、自宅の庭に埋めていたのです。警察が庭を掘り起こしたところ、妻と妻の父の骨が出てきました。
尾形がどうして二人を殺したのは不明。家族の間で何かしらの何かがあったのでしょう。
ちなみに黒丑が立ち退きたくなかった理由ですが、暴力的だったヤクザの父親が3年前に姿を消した時、黒丑に「この家に住み続けるように」と言い残していたそうです。
黒丑はその意味を「庭に何かやばいものが埋まっている」と受け止めていましたが、実は違ったんですね～
麗子は黒丑が賃貸契約書を燃やしたと思っていましたが、この土地に住み始めた黒丑の祖父は進藤不動産の先祖の遠縁らしく、当時はおそらく賃貸契約書を交わさずになぁなぁで借りていたのではないかと思われます。
契約書は最初からなかったのです。
- 20年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。
- 10年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する。
ちなみに法律用語の「善意」とは、ある事実を「知らない」ことを意味します。逆に「悪意」は「知っている」という意味ですね。
賃貸借契約書がないのは「善意」になるというわけなんですかね。
でも黒丑は21歳。1歳の時から住んでいて今年で20年経つから所有権を取得できるというのはわかるのですが、その場合は①にあたるのではないの？善意じゃなくても所有権を取得できるってことでは？しかも例えば②の場合だったとしても、「占有の開始の時に、善意であり」ってことは、家に住み始めた時に1歳だった黒丑は善意ということになり、仮に賃貸借契約書があったとしても問題ないんじゃないの？教えて偉い人！
ドラマ『元彼の遺言状』第3話 感想
今回の話は『元彼の遺言状』の続編小説『剣持麗子のワンナイト推理』に出てくる事件でした！
→ 『剣持麗子のワンナイト推理』のあらすじと感想【ネタバレあり】はこちら
次回はドラマオリジナルのエピソードになるのかな？
紗英は相変わらず可愛くないけど（性格が）、開業祝を持って来て一緒にすきやき食べてるとこは可愛かったし、デキる女っぷりも描かれていたので良かったです♪
原作の紗英は別荘の草むしりでデキる女を発揮して、麗子に密かに見直されていたんですよ。
黒丑のホストクラブに千利休がいるとか、店長が家康とか気になるので今後出てきてほしいですｗ
ちなみにNo.1は織田信長、No.2は明智光秀。この二人は原作にも出てきます。ドラマでも出てきてくれるかな～？私の好みはNo.10の「長宗我部 元親」だったのですが、一人だけマイナーすぎない？ｗイケメンだけど決して長宗我部顔じゃないし。
しかし千利休がうける。武将じゃないしｗ
ドラマ『元彼の遺言状』ロケ地・撮影場所はどこ？目撃情報まとめ！
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まとめ
この記事では、ドラマ『元彼の遺言状』第3話のあらすじと感想を書いています。
最終話までどうぞお付き合いください♪
▼『元彼の遺言状』原作小説のあらすじと感想はこちら▼
