ドラマ『元彼の遺言状』
第4話
あらすじと感想
ドラマ『元彼の遺言状』第4話(2022.5.2放送)のあらすじと感想を書いています。
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ドラマ『元彼の遺言状』第4話 あらすじ
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剣持麗子(綾瀬はるか)は、さまざまな企業の顧問弁護士について調べていた。狙いは老舗企業と長期に渡って契約している高齢の弁護士。若くて優秀な自分が営業をかければ、引退間近な彼らに代わって顧問弁護士契約が結べるに違いない、という算段だった。
一方、篠田敬太郎(大泉洋)には、そんな麗子の相手をしていられないほど楽しみなイベントがあった。敬愛する女性ミステリー作家・秦野廉(宮田早苗)が、大ヒット作『胡桃沢啓二シリーズ』の最新作を13年ぶりに発表することになり、その記者発表会見の模様がオンラインで生配信されるのだ。
ほどなく会場に秦野が姿を見せ、会見がスタートした。そこで秦野は、いきなり「私は、人を殺しました」と告白する。会場は一時騒然とするが、それは新作のプロモーションだと理解する篠田。これまでも秦野は、読者に対して謎解きの挑戦状を出しており、今回もそう違いないと思ったのだ。しかし、秦野が明かした殺人現場の住所に警察が駆けつけると、そこには本当に男性の死体があって……。
【以下ネタバレ】
秦野が「人を殺しました」と言う一方で、被害者の妻・清宮加奈子(中島亜梨沙)も「夫を殺した」と警察に出頭していました。
死体は一つなのに犯人を名乗る人物は二人。まるでアガサ・クリスティの『牧師館の殺人』みたいだと言う篠田。
この事件のせいで秦野の新作が出版されなくなることを恐れる篠田を尻目に、フィクション小説にはまるで興味を示さない麗子でしたが、担当の出版社が白河出版だと聞いて俄然やる気に。
白河出版の高齢な顧問弁護士に代わり、新たな顧問弁護士の座を狙っているようです。
「何が何でも新作を出版して顧問契約を勝ち取り、サステナブルな高収入をいただくわ!」
秦野の新作『甘い殺人』は、夫の暴力に苦しめられてきた妻が、自殺を装って夫を殺す物語です。
13年前、作家人生を賭けた小説を「リアリティのない時代遅れなミステリー」と酷評され、ショックを受けた秦野。小説家としての再起をかけた今回の小説も、世間でどのように評されるか気になっていました。
そこで秦野は家政婦だった加奈子にこの小説の原稿を渡して感想を聞こうとしていたと言います。
そして小説と同じように夫の暴力に悩んでいた加奈子は、これを読み、同じ方法で夫を殺害したのではないかと。
ちなみにその殺害方法とは、夫の好物であるモナカに睡眠薬を混ぜ、眠ったところを首にコードを巻き付け、背負うようにして引っ張るというもの。この方法だと自殺に見せかけることができる上に、体格差があってもできるのだとか。
争点は秦野の行為が殺人教唆か否か、になるようですが、秦野の目的はあくまでも小説の感想を聞くこと。これなら殺人教唆になることはなさそう。しかし麗子との顧問弁護士争いに負けた津々井が、腹いせにテレビで殺人教唆の可能性を指摘していました。
勾留中の加奈子に話を聞きに行く麗子。
加奈子は秦野に小説を渡されたことは認めたものの、なかなか時間が取れなかったので読んでいないと言います。また、橘刑事によると、加奈子は「自分がやりました」のみで、犯行の詳細については一切語らないのだとか。
誰かをかばっているのではないか…という疑念が頭に浮かびます。
加奈子には希という娘(白鳥玉季)がいました。
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周辺の聞き込みによると、父親の暴力が原因で希が包丁を持ち出し、警察騒ぎになったこともあるのだとか。
加奈子は希をかばっているのでしょうか。
ちなみに殺人教唆の件は紗英が森川製薬の色々な力を使って揉み消しましたw
「『牧師館の殺人』かと思ってたけど、エラリー・クイーンの『Yの悲劇』だった…」と呟く篠田。これは小説の通りに殺人事件が起こる物語なんですね~。
犯人は小説を読んだ人間に違いない。
そんな中、加奈子が「小説を読んだ」と供述を変えます。警察から「犯人は小説を読んだ人物」だとでも言われたのでしょう。でも、入れた睡眠薬の数や買ったお菓子の内容など、やっぱり詳細はわからない様子。
そして希もまた、「自分が小説を読んで父親を殺した。母親は自分をかばっているだけ」と麗子に話してきます。
秦野も、本当は希が父親を殺したんだけど、加奈子と口裏を合わせて隠していたと言い出します。
しかし希が登場人物の職業を間違えたことで、篠田には希が小説を読んでいないことがわかってしまいました。
希はパティシエの「胡桃沢啓二」を、「胡桃沢刑事」だと思っていたんですね~
“女の子には日本一甘い!パティシエ探偵・胡桃沢啓二”ってのがめっちゃ気になりますw
希が犯人でもないとなると、DV男を殺したのは…なんと秦野!
秦野は加奈子が夫のDVに苦しんでいることや、希が読書好きであることを利用し、この小説を読んだどちらかが男を殺してくれるに違いない…と、原稿を渡したのです。
もうリアリティのない時代遅れなミステリーなんて言わせない…
しかし待てど暮らせど男は殺されない。業を煮やした秦野は、もう、自ら実行してしまいました。
男は何の疑いもなくモナカを食べ、静か~に死んでいったと語る秦野。
全ては小説を売るための身勝手な犯行だったのです。
おまけに子供に罪をなすりつけようとしていましたからね。
さすがの篠田も秦野に失望です。
白河出版も、麗子たちのおかげで助かったと顧問契約締結へ向けて動き出そうとしますが、その時に担当者が秦野の小説を馬鹿にしたため、篠田は激怒。秦野の行為は許されないけど、作品に罪はありません。
篠田が勝手に顧問契約の話を断ったので麗子は激怒。
二人は仲違いしてしまいました。
ドラマ『元彼の遺言状』第4話 感想
今回は原作にはない、ドラマオリジナルのストーリーでした。
ドラマでは篠田の正体にスポットを当てているので、今回は篠田が実は大学に通っていなかったらしいことが描かれていましたね。
原作の篠田はまったく興味を惹かれる人物じゃないのに(小太りのお坊ちゃんだから…w)、なぜ篠田と麗子をバディにしようと思いついたのか、今でも謎です
子どもの犯行を親がかばうというのはドラマではありがちですが、今回はさらに人気小説家が真犯人という一捻りがありました…
が、ひたすら秦野の人間性を疑う話でしたね。
麗子たちに追い詰められてもまだ言い逃れしようとしている時、加奈子に小説の原稿を渡した言い訳として「小説好きな二人に楽しんでもらおうと思って」…
夫(父親)のDVに悩む母娘に、DV男を殺害する小説をプレゼントって、ほんと言い訳にしてもクソすぎて。鬼?
本心は更に最低で、小説を売るために家政婦親子に殺人を犯させようと企み、なかなか実行しないからって自分で殺し、その罪を子供に…
名作は名作と言っても、こんな作家が書く作品、もう楽しめないよなー。
しかも、リアルさを追求しようとしたわりに、今回の殺害方法は他殺だとバレるそうです。
作家への愛がない出版社の担当にキレて、せっかくの顧問契約をダメにした篠田がちょっと理解できませんでした。
まぁ麗子の事務所がうまくいくとドラマにならないのですが。
「暮らしの法律事務所」もいいけど、私は津々井先生の大規模な事務所が行う、眼鏡率が異常に高い弁護士だらけの運動会のシーンが見たい。でもこの調子じゃなさそうだな…。
麗子が赤ジャージで参戦する運動会のシーンがあるのは『剣持麗子のワンナイト推理』
ドラマ『元彼の遺言状』ロケ地・撮影場所はどこ?目撃情報まとめ!
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まとめ
この記事では、ドラマ『元彼の遺言状』第4話のあらすじと感想を書いています。
最終話までどうぞお付き合いください♪
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