ドラマ『元彼の遺言状』
第6話
あらすじと感想
ドラマ『元彼の遺言状』第6話(2022.5.16放送)のあらすじと感想を書いています。
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ドラマ『元彼の遺言状』第6話 あらすじ
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麗子(綾瀬はるか)と篠田(大泉洋)は、とある教会で起きた密室殺人事件の真相に挑む。
事件が起きたのは、木下雄一郎(尾上寛之)が神父を務める教会だった。ホストクラブ『戦国』のナンバー2ホスト森蘭丸(味方良介)から、”武田信玄“の源氏名で働く同僚・黒丑(望月歩)のもとへ、助けてほしいという連絡が入る。蘭丸は、黒丑から以前、麗子に助けてもらった話を聞いていた。
連絡を受けて合流した麗子と篠田が、黒丑、木下とともに蘭丸がいるという教会の仮眠室へ駆けつけると、そこには刃物で刺され絶命したナンバー1ホスト・織田信長(土井一海)の姿があった。信長はこの教会の信者で、木下が家出した子どもやホームレスの一時避難場所として作ったこの仮眠室を時々利用していたという。
この日、蘭丸と信長は、仕事の後ふたりで飲んでいたそうで、ベロベロになった信長を介抱するためにこの仮眠室に1時間ほど滞在したという。だが、すっかり寝入ってしまった蘭丸が目を覚ました時には、すでに信長は亡くなっていたらしい。仮眠室の窓は全て内側から閉められており、防犯カメラにも誰かが出入りした様子は映されていなかった。完全なる密室で起きた殺人事件。犯行は蘭丸にしか成し得ないはずだが、「俺、やってないです!助けてください!」と蘭丸は麗子に懇願した。すると、金にならない仕事は受けないはずの麗子が、何故か蘭丸の弁護をすると即決し……。
【以下ネタバレ】
いきなりネタバレします。
蘭丸が犯人です。ドラマでは冒頭でわかるのでいいよね。
信長を刺して揉み合いになった時、信長が着けていた指輪で頬に傷がついた蘭丸は、指輪を外して茶筒の中に隠しました。
ちなみに麗子が蘭丸の弁護を引き受けた理由は、蘭丸の実家が旧財閥系の大企業だったからです。
弁護の条件として一つだけ、「嘘はつかないこと」と蘭丸に告げたのですが、蘭丸は「自分はやってない」と嘘をついてしまったんですよねー
どうなるんだろう…と思う始まり方でした。
▼ホスト殺人事件は原作『剣持麗子のワンナイト推理』に出てきます▼
▼原作を読むならこちら▼
密室の教会で起きた殺人事件(犯人は蘭丸じゃないとする)となると、密室のトリックを解明する必要があります。
篠田に密室のトリックを考えさせる麗子。
自分は蘭丸と教会へ。警察がいるかもしれないので、警察を避けている篠田を連れて行かない麗子の優しさ?
信長と二人で飲んでいたと言う割にはグラスが一つしかなかったり、仮眠室の不自然な状況が気になります。また蘭丸はあの日、信長が死んでいるのに気づいて教会を出ようとしたのですが、仮眠室のドアが開かなかったと言っています。
警察から、神父の木下には前科があることを聞いた麗子。ヤクザだった木下は、詐欺と恐喝の罪で2年間服役していたことがあるそうです。その間に子供が産まれ、出所後は堅気になりましたが、7年前、持病の発作を起こした子供を病院へ連れて行く途中で渋滞にはまり、身動きが取れないうちに子供は亡くなってしまったといいます。
その後、麗子は信長のホスト仲間から、信長が蘭丸を受取人にした生命保険に入っていたことを聞きます。
ホストが本気を示すために客を受取人にした保険に入ることは手練手管としてあることらしいのですが、信長がその客と別れた後に受取人を蘭丸に変更したそうです。
一方、篠田と黒丑は木下から信長が10代の頃は相当なワルだったという話を聞いていました。
傷害事件で少年院に入っていたこともあるとか。今はすっかり改心して、独立するために夜はホストクラブで働き、昼は起業セミナーで勉強していました。木下はそんな信長を応援し、夜遅くなった時のために仮眠室の鍵を渡していたそうです。信長は仮眠室を使う時は必ず木下に連絡をしていたらしく、殺された日も「後輩と一緒に使う」と連絡がきていました。
蘭丸のことを実の弟のように可愛がっていた信長。傷害事件を起こした時に助っ人に入ったのも蘭丸だけで、保険金の受取人を蘭丸にしていたのもその恩があったようです。
木下が何か隠していると感じた篠田は麗子とともに改めて話を聞きに行くことに。
実は信長、独立が決まり、居酒屋をオープンする予定だったそうです。そのために蘭丸を受取人にした保険も解約しようとしたところ(資金のため?)、借金を抱えていた蘭丸は相当怒ったのだとか。
蘭丸には信長を殺す動機があった…。
信長がお風呂に入る時にも外さないと言っていたらしい指輪の行方を捜す麗子たち。
茶筒の中身も空けてみたけど、ありません。
蘭丸を呼び出し、「指輪は蘭丸の体内にある」と言う麗子。なんでそう思ったのか謎。
でも図星だったみたいです。みんなの目を盗んで飲み込んでいたようです。
蘭丸が嘘をついていたことで、弁護人をおりることにした麗子。
後任は津々井先生になったようです。その津々井先生が、「気になることがある」と言って麗子を訪ねてきました。
蘭丸は事件当日、信長が仮眠室に一人でいたところを外部から入ってきた人間に殺されたように見せかけるため、殺害後にグラスを洗ったりして外に出ようとしたけど、仮眠室のドアが開かなかったと言っていましたが、犯行がバレた後もドアが開かなかったことは絶対に譲らないようです。津々井先生にも蘭丸が嘘をついているようには思えません。
誰かが意図的に蘭丸を閉じ込めたのだとしたら、それができたのはただ一人。
木下神父です。
信長と蘭丸が少年院に入ることになった傷害事件。実はそれが道路の真ん中で起こした騒ぎだったため、後ろに長い渋滞ができていたのです。そしてその渋滞に巻き込まれていたのが木下と発作を起こしていた息子でした。
信長が独立するにあたり「今までに犯した罪を全て清算したい」と過去の事件について懺悔をした時、木下はあの渋滞を起こしたのが信長と蘭丸だったと知ったのです。
自分は今まで息子を殺した犯人を応援していたのだ…。
激しい怒りに駆られた木下は、蘭丸が保険金のことで信長に殺意を持っていることを利用し、蘭丸が信長を殺す舞台(教会の仮眠室)を整え、唆したのです。
そんなにうまくいく?と思いますが、詐欺と恐喝で捕まった木下だけあって、徐々にじわじわと、しかし確実に蘭丸を洗脳していきました。
信長から「後輩と仮眠室を使う」と連絡があったあの日、蘭丸が決行すると確信した木下は事前に窓を一ヶ所開けておき、二人が入った後に自分も忍び込んで仮眠室のドアが開かないように細工します。そして蘭丸から連絡を受けた黒丑と麗子たちが到着した時、ひそかにドアの細工を外し、窓の鍵も閉めます。そうして密室は出来上がったのでした。
ちなみに篠田も密室トリックを考えつきましたが、その頃には蘭丸が犯人だとわかってしまったので篠田のトリックが披露されることはありませんでした。ビニール紐と両面テープを使ったトリック気になる~w
さて。信頼関係を築くには「嘘、ダメ、絶対」な麗子が、篠田のことを見逃すはずがありません。
黒丑からの報告書には、大学のミステリー研究会に篠田敬太郎の名前はあるものの、見た目は篠田とは別人で、しかも本物の篠田は既に死亡していると書かれていたようです。
すごい引っ張る篠田の正体…。次週明らかになるのでしょうか。
ドラマ『元彼の遺言状』第6話 感想
このホスト殺人事件は『剣持麗子のワンナイト推理』にあるストーリーをちょっと変えたものでしたね。
『剣持麗子のワンナイト推理』のあらすじと感想はこちら
木下のダークな過去はドラマオリジナルです。子供のことは気の毒ですが、その前に詐欺と恐喝で服役していることを考えると…木下のせいで不幸になった人もいるわけで。子供は本当に可哀想ですが、木下には同情できませんでした。
志半ばで殺された信長も気の毒でしたが、まず傷害事件を起こして少年院に入っていたっていうのが。聖書の内容がすーっと入るような少年とは思えないし…。出院後に働いてるのがホストクラブで、本気を見せるための嘘で客を受取人にした保険に入ってたってところも。全てがう~ん…て感じです。
蘭丸も蘭丸で、自分を受取人にした保険といったって信長も若いんだからもらえるのなんてずーーっと先でしょ?解約すると言われて怒り狂い、実の弟のように可愛がってくれていた人を殺すなんて、いくら唆されたとしても人としてどうかと思いますよほんとに。
でも授かり効果?もらえると思っていたものがもらえなくなる無念さは、大間のマグロで良く表していたと思います…
7年前に亡くなった子供以外には誰にも同情できない事件でした。
でも原作はもっと後味悪いんですよね。そういう意味では綺麗にまとまっていたかな。
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ドラマ『元彼の遺言状』ロケ地・撮影場所はどこ?目撃情報まとめ!
まとめ
この記事では、ドラマ『元彼の遺言状』第6話のあらすじと感想を書いています。
最終話までどうぞお付き合いください♪
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